心ひとつに          2011年製作


遠く離れた見知らぬ人の悲しむ姿に 僕らも涙を流す

それっていったい何だろう

テレビが流す悲痛な声に 心を揺さぶられ 

魂が引き裂かれるようにじっとしていられなくなるのは

いったい何だろう

人はその想いを受け取って 共に感じている

僕もその輪の中に入って ひとつに混ざりあう


今こそ 心ひとつ 心ひとつにして

今こそ この困難を乗り越えてゆかなければ

いきなりそばにいた人がいなくなってゆく

その痛みは見ているだけの僕にも なぜ伝わるのだろう

瓦礫だらけの故郷にたたずみ 茫然と見つめている

後姿を自分に重ねると その寂しさも 今目の前に

人はその想いを受け取って 同じ気持ちになれるんだ

僕もこの日本の国と ひとつに混ざりあう


今こそ 心ひとつ 心をひとつにして

今こそ この困難を乗り越えてゆかなければ







COLUMN~コラム

この曲は2011年3月11日の東日本大震災のすぐ後、自分も車の燃料が手に入らず自宅で待機している時に作った。テレビでは被災地の被害状況や原発事故の様子を刻一刻とリアルタイムで伝えていて、そこには被災した人々の苦しむ表情も映し出されていた。この場所から離れていて、知り合いでもない人達の事なのにこんなに胸が押し潰されそうで涙が流れてくるのはなぜだろう?それは人間に備わる共感力というものなのだろう、まさに自分に起こっている事のようでとても「人ごと」には思えなかった。

その時点では何もできない自分が沸々と湧き上がる想いをここに刻みつけるように歌にした・・・良い曲とか、格好よくとか、誰かに聴かせるとか、全く関係なしに。

奇しくも翌年から音楽を通じて毎年岩手の被災地に足を運ぶ機会をもらっている。この切迫したような曲を歌うことはないが被災地の復興を想うときいつでもあの時の心情を持っていたいと思っている。